進む「職の安全」…IT業界は本当にブラックなのか?
お久しぶりです。
かくかくしかじかで無職になっていましたが、無事再就職を果たしました。
さて、今回こんなタイトルで記事を書こうと思ったのも、
初めて就職することができたホワイト企業が、ブラックと名高い通建系のIT企業だったから
なんですけどね。
業界柄よくブラック業界の最先端(?)として槍玉にあげられがちな通建業界ですが、実際のところはどうなんでしょうか。
結論だけ先に記すと「業界なんていうのは指標に過ぎず、どこも無理して事業を展開している中小企業は軒並みブラック」というところでしょうか。
あくまでITを含めた数社を渡り歩いた私の私的な見解ですので、罵詈雑言は余所へお願いします。
そもそもブラック企業とはなんなのか
大前提からです。
大体僕らの世代(20代くらい)にこういう話をすると、
・残業代が未払い(そもそも給与が未払いというケースもある)
・サビ残が平然と行われており、それを拒否できない雰囲気が蔓延している
・細かい労働基準法を順守していない
なんていう信じられないような話が上がってきます。
僕の場合、雇用側と被雇用側の両視点で就労をしたことがあるので、この辺のデリケートな話を雇用側の立場から言わせてもらうと、
まともな経営者であればまずあり得ません。
何故なら、変なケチり方をしたところでその場は凌げるかもしれませんが「絶対に会社の為にならない」からです。委細は省きますが、つまりはそういうことなんです。
場合によってはSVやマネージャクラスの権限を持った人間が勝手に行っているケースもありますが、そういった人事が罷り通ってしまう会社を作ってしまった経営者の落ち度ともいえるのです。
よって、経営者がまともであれば、ブラック企業にはならないのです。
ブラック企業といえばIT業界
ブラック企業といえば?と質問すると、大抵「IT業界」や「飲食」があげられます。
特にIT業界では「IT土方」などという単語が生まれてしまう程に、過酷な現場の状況が窺えます。
さて、IT業界とひとえに言っても様々な職種があるのはご存じでしょうか。
「インターネット業界・Web業界」
「情報処理サービス業界」
「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」
と大きく区分けすることができます。
特にこの中でも、「インターネット業界・Web業界」「ソフトウェア業界」の2つは、ブラックなことが多いです。
具体的にあげられるのはエンジニア全般やwebデザイナー等は、悲惨な状態のようです。
今回自分が再就職を果たした業界も「インターネット業界・Web業界」だったりするのですが、当初は
「いつ死ぬのか」
と常に考えてしまう程に追い込まれていました。
やはりブラックの原因は経営者だった
入社から少し経って、僕はあることに気が付きました。
あれだけブラックと言われていた通建業界の最大手にも関わらず、定時退社が義務付けられている職場環境があったり、膨大な業務量である筈なのに全く残務がないのです。
正直、これは予想とは全く異なっていました。
実は「大手」というところがキーポイントで、単純な話ですが「そもそもまともな経営者でなければ社長にはそうそうなり得ない」んです。
ニュースでは大手企業のブラックぶりが取り沙汰されていますが、あれは大手企業だからこそアレで済んでいると言っても過言ではありません。
報道の対象にならないような中小、零細企業では、大手のそれとは比較にならない程の惨状が繰り広げられているのです。
結果的に、ITだやれ飲食だと業界括りでブラックなのではなく、まともなトップがいない企業はブラックになりやすいという単純明快な話でした。
もちろん、中小企業全てがブラックであるとは言えませんが、大手企業はそもそも
・大手という立場上、話題になりやすい
というウィークポイントを持っているので、基本は法令を遵守しています。
むしろ、中小の方がヤバイことをやっているということが多いのです。
時期的に新しく就職をスタートする人も多いかとは思いますが、これだけは言わせてください。
多少無理をしてでも大手企業に入ることをオススメします。