3TBのHDDが7000円台!東芝[MG03ACA300]ってナニモノ?
新年、あけましておめでとうございます。
もう新年に入ってから1週間が過ぎ去り、改めて年末年始の忙しなさを感じるところでございます。
新年といえば初売りですが、今年のPCパーツ初売り界隈(?)では、やたら東芝製HDDの値下げが見られました。
3TBで7000円台というとかなりの値下げっぷりですが、どうやら市場ではかなりの量が流通しているようです。
今回は、何故3TBのみが値下がりしていたのか、そして普段見ない型番「MG03ACA300」とはナニモンなのかをレビューしたいと思います。
そもそもMG03ACA300なんて型番見たことないんだけど
仰る通りです。
HDDの型番というのは皆さんが思っているよりも意味があり、
例えばウェスタンデジタルの「グリーンモデル」
WD20EARS
であれば、
20……2TB
E……3.5㌅
A……デスクトップ用コンシューマ向けモデル
R……5400rpm、64MBキャッシュ
S……SATA 6Gbps or 3Gbps
という風に解読ができます。
大抵皆さんが目にする東芝のデスクトップ向けHDDですと、
DT01ACA300
とかになると思いますが、
このアタマについている「DT」というのは、デスクトップ用コンシューマ向けHDDという意味の表記となります。
ウェスタンデジタルのように細かに読み取れるワケではないようですが、東芝のデスクトップ向けHDDはこの「DT」の他に「MC」「MD」「MG」というラインナップがあります。
ちなみに、このDTシリーズはごくごく一般的なコンシューマ向けモデルと位置付けられており、おそらく他社と比較すればWD社製のGreenやBlue等が対抗馬ではないでしょうか。
尚、DTシリーズはHGSTの系譜を受け継いでおり、どうやら工場の設備もそのまま流用しているみたいです(要検証)。
MGシリーズって何?
さて、ここからが本題です。
よく見かける東芝製「DTシリーズ」がコンシューマ向けであることは前述のとおりですが、
そもそもMGシリーズとは何ぞや?
というお話です。
完結に説明をすると、MGシリーズというのは所謂「エンタープライズ向け」の製品になります。
エンタープライズとは、コンシューマ向けとは違い販売対象が企業や業務向けとなっている製品を指します。
実はMDやMCもエンタープライズ向けのモデルと位置付けられていますが、MGシリーズがエンタープライズ向けのフラグシップとして位置付けられているようです。
やはり24時間稼働や業務での使用を前提としているだけあって、カタログスペックを見ても、その耐久性はDTと比較しても群を抜いています。
そもそもエンタープライズ向けなので店頭には早々ないです。見かけたらラッキー!ということでお財布と相談してみてください。
なんでそんなものが初売りに?
3TBが7000円というと、安価で有名なWD製のGreenシリーズの通常販売価格よりも安い値段です。
初売りとはいえここまでやっていいの?っていうのもあるんですけど、そもそも問題なのが
その量
なんです。ええ。
自分が偶然某DEPOで購入した際は、てっきり在庫がぽろっと入ってきただけなのかと思ってました。
そんでもって後日、秋葉原を散策してみると、同じくMG03ACA300が同じような値段でほとんどの店舗で並んでいます。
おそらく、どこかの企業が保守部品として持っていたMGシリーズを業者に卸したことが理由かと思いますが、真偽の程はやぶの中。
ちなみに、何年か前に東芝のR731シリーズが捨て値で店頭に並ぶという珍事もありましたが、おそらくそれと同じ流通ルートでしょう。
怪しい品と言えば怪しい品ですが、別に中古だったり難アリ品だったりするワケではないので、ストレージの購入を検討している方は、秋葉原へ足を運ぶのもアリなのではないでしょうか。
あ、web販売はほとんどありませんでした、悪しからず。
ちなみにエンタープライズ向けなだけあって、シーク時の音がゴミみたいにうるさいです。寝室では使えないレベルなので、その辺はご注意を。