フォーエバー路地裏

iphone修理屋が抱き枕と機械の話しかしない路地裏です。

国内キャリアのSIMロック解除における、意外な落とし穴

タイトル通りですが、今回はau版です。

といってもau版以外で四苦八苦する人もおらんでしょうが…。

 

経緯

以前から足しげく通っていた飯屋の姉ちゃんに「SIMロック解除ってどうやるの?」と上目遣いに聞かれたから、なんていうことは断じてありません。

 

その姉ちゃんが使っていたのはauの6S Plusで、一括購入の為端末の割賦金はゼロ、判定も○で臭そうなところは一切ありません。姉ちゃんもいい匂いでした。

 

さて、auの場合は自身でauから購入した端末であればau IDを使用してSIMロックの解除が可能です(諸条件はあります)し、中古で購入しても店頭で事務手数料(3000円強とかそれくらい)を支払えば、誰でも解除を行えます。

 

しかし、端末の購入から180日経過後でないとSIMロック解除の手続きを行えなかったり、代金の支払い状況によっては行えなかったりといった制約があります。

docomosoftbankに比較すれば軽い制約ですが、念のため気を付けましょう

 

SIMロック解除ができない

やり方自体は自分も経験があるので、auSIMロック判定サイトでIMEIを入れていざ実行!au IDは姉ちゃんがセットアップ済みなので問題ない…………はずでした。

 

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は???????????????????

 

契約上も問題はありませんでした。

ネットワーク判定は○、信用情報もおそらく問題はないであろうし、購入から1年は経過していました。

 

そもそも、「× SIMロック解除ができない端末です」という表示は、本来auから発売されている「SIMロック解除に対応していない端末」に表示される内容です。

 

端末は6S Plus、もちろんSIMロック解除には対応しているモノだし、コレに直面してkら1時間程度は原因がわかりませんでした。

 

整理済交換品は通常のSIMロック解除規定が適用されない

結論を先に見出しへ書いてしまいましたが、結局のところ、iphoneのリファービッシュ品(N~とかF~から始まる型番のモノ)は、au側の問題でスムーズに手続きが行えないみたいです。

 

auのサーバーで保持しているデータとシステム上の問題なので詳細は割愛しますが、

 

auで購入したiphone 6S/6S Plusを交換した場合、交換してから180日の間SIMロック解除申請が出来ない

 

SIMロック解除をした端末が壊れた場合はこの限りではなく、交換時にAppleで情報の紹介が行われる。SIMフリーの端末が交換品として渡されるか、au版のiphoneが時間差でSIMロック解除されるのを待つかの二択となるが、交換した店舗で対応はまちまち。

 

SIMロック解除申請の際に、申請者がSIMロック解除を申請した端末で契約したau回線を保持していなかった場合(中古で買ったモノとか解約してしまった場合)、au側では交換品と契約内容、被交換品の特定が困難なので、対応が難しい。

 

 

だそうです。

ちなみに①に関してはauのユーザー向けマニュアルには一切記載もなく、なんとauショップ代理店のマニュアルにも記載がないそうです。それが記載されているマニュアルを所有しているのは、auの直営店かauの代理店向けカスタマーサポートのみとのこと。

 

うだつの上がらない奴だ。

 

解決策は案外簡単なことだった

さて、auショップの野郎から聞き出した情報を整理すると、

 

①普通に交換をすれば問題なくSIMフリーになる(時間差で切り替わる)

 

②交換済の場合、交換済の端末のIMEIでSIMロック解除は行えない

 

SIMロック解除済みの端末を交換した場合、交換手続きが終わった後にしばらく経ってから時間差でSIMフリーになる(場合によってはSIMフリー品を渡される)。

 

 

で、頭の良い方はここまででお気づきかと思うんですが、

 

整備済交換品が手元にある状態で、交換に出した元々の端末のIMEIでSIMロック解除を行うとどうなるのか。

 

ということなんですよね。

 

つまり、整備済交換品のSIMロック解除が直接できないのならば、元々所持していてもう手元にはない端末のIMEIで手続きを踏めばSIMロック解除済の端末を交換に出した」という既成事実の後付けができるのではないか、と踏んだワケです。

 

姉ちゃんも運よく購入当時の箱を持っていたので、その箱に記載されている本来のIMEIをメモして店頭へ。

 

「端末が手元にないとSIMロック解除は受け付けられない」という説明を無視し、

「何があっても自己責任で、如何なる理由があっても手続き手数料の返還には応じないし、クレームも受け付けない」というのを条件に手続きを敢行。

 

とりあえず、元のIMEIのSIMロック解除は完了しました。

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もちろん、これに入力してあるIMEIは交換に出してしまった方の端末のIMEIなので、手元にはありません。

 

そして伝説へ…

結局その日は疲れて姉ちゃんの家に泊まることができたので寝てしまい、その日中に確認することはできませんでした。

 

 

しかし、翌日朝起きて試しにDMMのSIMを挿してみると、アクティベーションも通り無事DoCoMoの文字が。

 

softbankも含めて持っているSIM全て通ったので、おそらく前日の荒業が功を奏したのでしょう。

 

結局、auの契約が残っていようが残っていまいが、apple側とau側で端末の情報はリアルタイムに近いスパンでリンクしている、ということのようです。

 

SIMロックがハードレベルで細工されているワケじゃないことはご存知の方がほとんどでしょうが、まさかここまで単純な話だとは思いませんでした。

 

 

割と多いかと思うので、ご参考までに。